近年、少子高齢化・生産年齢人口の減少や介護・貧困・孤立の問題など福祉ニーズは多様化するとともに複雑化しており、制度ごとの支援や「支え手」・「受け手」という関係の支え合いから、分野をまたがった総合的な支援と地域住民や多様な主体が「丸ごと」つながる支援へと転換することが求められています。
 このような状況の中、国は「地域共生社会」の実現に向けて、他人(ひと)事(ごと)を「我が事」に変えていくような働きかけや、複合課題に対応する包括的相談支援体制の構築を掲げ、「地域包括ケアシステム」の強化を進めています。
 また、社会福祉法人制度改革に基づく経営組織のガバナンスや財務規律の強化に取り組む必要があり、本会において策定した社会福祉充実計画についても進捗管理と適正化を図り、着実に実行していかなければなりません。
 こうした中、地域福祉推進の中核を担う社会福祉協議会の役割はますます大きくなってきています。そのため、住民の福祉ニーズに柔軟に対応できるよう行政をはじめ関係機関、民間諸団体等と一層連携を深め、きめ細かな地域福祉活動の推進とネットワークづくりを推進し、住民一人ひとりが暮らし続けたいと思うまちづくりに取り組んでいかなければなりません。こうした次世代の福祉社会を見据えて、以下の基本方針により住民に信頼される福祉サービスに取り組みます。

<基本方針>

福祉ニーズへの対応
 介護保険制度等の公的サービスで対応できないニーズに対し、住民の助け合いの理念に基づく住民主体の地域包括ケアシステムの構築を目指し、地域での生活支援の仕組みづくりを関係機関と連携して進めます。
 その一環として取り組んでいるちょこボラサービス(住民の助け合い家事支援事業)につきましては、利用会員からのニーズを受け止め、適切なサービスを提供するとともに、協力会員の増加・育成に努めます。
 日常生活自立支援事業につきましては、制度の周知に努め、認知症高齢者、知的障害者、精神障害者等で判断能力が十分でない方が自立して生活できるよう支援します。

地域福祉活動の推進
 法人設立60周年を記念して、マスコットキャラクターとして誕生した「いちぴょん」を諸事業に活用し、市民に身近な社会福祉協議会をアピールします。
 地域福祉事業につきましては、支会間の情報交換や先進地の調査研究を進め、支会活動の充実を図るとともに、「出張サロン」に加えて新たに「サロンの立ち上げ支援」を実施し、職員が積極的に地域へ出向き、支会との連携を深めます。
 ボランティアセンター事業につきましては、「福祉とボランティア活動展」今後のあり方検討会の結果を踏まえ、今年度は東京パラリンピックの前年でもあることから、「障害者スポーツ」をテーマに盛り込んだ体験型ボランティアイベントを実施します。また、社会ニーズに合ったボランティア講座を開催し、ボランティアの育成に努めます。

介護サービスの充実
 介護保険・障害福祉サービス事業につきましては、介護保険法・障害者総合支援法の改正、報酬改定などの影響や課題を踏まえ、健全経営に努めます。また、職員の福祉資格の取得推進・バックアップとスキルアップのための研修体制の充実を図り、引き続き職員の資質向上に努めます。
 さらに、「介護サービス情報の公表制度」の適格事業所、「愛知県介護事業所人材育成認証評価事業」の3年連続認証事業所として、ますます利用者から信頼される質の高いサービスを提供します。

安定した相談支援体制の確立
 
障害者相談支援事業につきましては、在宅の障害者の地域生活を支援するため、相談体制の強化を図るとともに、障害者とその家族等からの多岐にわたる相談に応じ、障害者基幹相談支援センターや障害者自立支援協議会等、関係機関と連携して問題解決に取り組んでいきます。
 また、「指定相談支援事業所」として、障害者がその有する能力や適性に応じ、自立した日常生活を営むことができるよう的確なケアマネジメントを行い、質の高い適正な相談支援サービスを提供します。

法人運営の強化
 社会福祉法人制度改革の内容を踏まえ、経営組織の強化及び事業運営の透明性の向上、人材の育成、財務規律の強化に努めます。
 また、ウェブサイトを活用して市民にわかりやすい情報を発信し、信頼される法人運営に努めます。

令和元年度 収入予算
  予算額(単位:千円) 割合
介護保険・障害福祉サービス等 293,341 41.5%
補助金 177,025 25.1%
会費 54,551 7.7%
受託金 36,027 5.1%
共同募金配分金 30,926 4.4%
貸付事業 2,946 0.4%
寄付金その他収入 24,080 3.4%
繰入金収入 29,652 4.2%
前期末支払資金残高  57,852 8.2%
収入合計 706,400 100.0%



令和元年度 支出予算
  予算額(単位:千円) 割合
居宅介護等事業 277,758 39.3%
法人運営事業 169,918 24.1%
居宅介護支援事業 56,967 8.1%
ふれあいのまちづくり推進事業 55,145 7.8%
相談支援事業 50,206 7.1%
共同募金配分金事業 37,989 5.4%
ボランティアセンター活動事業 11,525 1.6%
日常生活自立支援事業 10,586 1.5%
一宮市受託事業 9,073 1.3%
貸付事業 7,429 1.0%
自販機設置事業 1,708 0.2%
基金運営事業他 18,096 2.6%
支出合計 706,400 100.0%


・資金収支予算内訳表 (1)
・資金収支予算内訳表 (2)
・資金収支予算内訳表 (3)




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